無題

観劇記録にしようかな

じゅじゅステに中途半端に通った所感

こんにちは、全てのチケ発を頑張ったオタク達お疲れ様でした。
まず、チケット戦争で討死笑した自分を肯定する為に虚無作品として話題だからチケット取れなくてよかったと捉えたり、評判悪いらしいね観てないけど、こんな舞台にお金払うなんて転売買った人可哀想等の他人を下げることでしか自分の機嫌を取ることのできない思考のある人間はこの記事を読まないほうがいい。これはあくまで漫画『呪術廻戦』を愛読していたら好きな俳優の出演が決まった二足の草鞋を履いたオタクの書き殴り。
もう一度確認します、自分が面白かったと思ったものを周りも面白かったと思う、自分が虚無に感じたものを周りも虚無に感じているという思い込みをしている人はいませんか、大丈夫ですか。 
それから、舞台『呪術廻戦』の原作はあくまで漫画の『呪術廻戦』であってアニメは原作から派生した作品であることを忘れてる人いませんか?これはどの2.5次元舞台化作品にも言えることだと思うけどアニメと声や仕草を寄せる必要はないです。寄せた方が演技に奥行きがでると解釈して演じられている役者さんもいるだろうしそれも1種の正解だと思うけど声帯が◯◯さんと違うからこのキャラは解釈違いだったという批判やアニメそのまんまで嬉しかったという賞賛って間違っていませんか?アプリゲーム発祥作品は最初から絵に声がついているから声優さんを意識した声の演技が求められるし再現度に力を入れる人がいても理にかなっているけれども…
という話はさておいて、小林顕作、平成の観劇が趣味の人間であればこの演出家は『パタリロ』『帝一の國』等のコメディに強いという前提があるが、現在週間少年ジャンプで大人気連載中の漫画原作かつアニメも大ヒットしているものの舞台化という意味で客層の期待したものと製作陣が不一致だったことがこの作品のが虚無として話題になってしまった最大の要因ではないだろうか。
わりかし楽しくじゅじゅステに通ったラッキーな人間ではあるけれども、ステマを疑われると困るのでちょっとなぁと思った点からまず言及する。
じゅじゅステの嫌だったところ
①紗幕邪魔 
→センブロ最前にいてもオペラグラスを使用しないといけない瞬間があるのはおかしい
②映像に使用される色がチープで目が痛い
→蛍光イエローやピンク、PCの起動画面のようなモンタージュ
虎杖の歌唱シーンで血の海に浮かぶ生首の演出をみてしまった人は感想を教えてください
映画の日替わりが尖り過ぎた内容に間延びした空間で一般受けしにくい
→寺山さん、定本さんを筆頭にセンスのある方も多かったが間の悪い演者も少なからずいた為力量の差が酷かった。敢えて本人の名前はあげないが順平役キャストの映画に関するコメントが日常生活も不安になる程の読解力で本当に辛い。毎回観る度に今日の順平は大丈夫か、DVD収録はできそうかと祈る気持ち。
④重要な台詞の割愛
→少年院への派遣で虎杖が死亡したことをきっかけに交流会に向けて奮起する釘崎と伏黒の台詞がなかった。突然2年の自己紹介ソングが流れ、歌終わりに「でも扱きも特訓も意味ないと思ったらすぐやめるから」「同じく」の台詞で終わり。嘘でしょ?
五条がこてんぱんに叩きのめした漏瑚を虎杖が呪霊に襲われていたせいで花御に奪われてしまうシーンも五条、腕組んで立っててえ?今何故漏瑚は…何故虎杖は五条に土下座を????になってしまった。お花が舞ってほっこりするコマを再現するならちゃんと続きも再現しろ。
他も色々あるけど割愛。

次にじわじわくる小ネタ集
①電子焚火
→着席するとスクリーンに謎の電子焚火が流れて困惑した。焚き火には科学的に癒し効果が認められている為、完全にこれからの観劇に対する運営からの配慮。
②陀艮
→ 陀艮の口のピラピラってダンボールでできてるの?と真人が話を振るシーンがある。このメタネタでクスクスできない自分を棚に上げ、真剣にチープな素材で作りやがってと怒っている人が結構いた。怒りの観点大丈夫?ちなみにこのダンボール、千葉県が誇る愛らしいキャラクター、〝チーバくん〟が印字されている。ブラジル体操の後に絶対確認してほしい。かわいいという感情はオキシトシンという癒しホルモンが分泌され幸せな気分になりリラックス効果が期待されるそうなので。
③虎杖の特訓用映画
→パッケージが中途半端に凝っていてタイトルが読めるものが2作ある。休演日明け毎に五条が客席側に見せるDVDパッケージがリアリティのあるものに都度改善される為必見。

最後にキャストの話
虎杖悠仁:結構叩かれている人その1
「飯食って風呂入って漫画読んで」等の日常的な動作の魅せ方がうまいから見ていて楽しい。
多分怒ってる人の8割は中の人のセンスのないカーテンコールが嫌なんだと思う。
主題歌の歌唱がTheBrowBeatのRyujiの時の歌い方に既視感があった。
身体能力の高い役に身体能力の高い人が配されている為みていて楽しい。
お大事に。

伏黒恵:結構叩かれている人その2
初のメインキャストらしいおめでとう。
漫画の小さなコマにおける立ち絵や表情を忠実に再現しようとしていて2.5次元と相性が良さそうだなと感じた。  
身体も動くタイプなので影の術式使いなのに体術もできる伏黒のキャスティングが理にかなっている。
多分怒ってる人の8割の原因は宿儺の言葉を反芻して己の可能性を見出す場面「俺の、可能性!ハイッ!ヤッ!」で間違いない。

釘崎野薔薇:文句なしうまい
歌唱力が最高なのでスカウトされたらどうしよう、かわいいセットアップのジャージを買いたいといった都会的な欲望ばかりではなく沙織ちゃん私東京に来たよとしっとり歌う場面が欲しかった。
じゅじゅさんぽっぽい表情もうまくてみていて飽きない

禪院真希:いつも堂々としていてかっこいい先輩風が眩しい。接近戦の棒の扱いもうまい。
禪院の名字が嫌いなのに名前を連呼する歌を歌わされていて可哀想だった。

狗巻棘:ビジュアルの再現度が高いしおにぎりの握り方が丁寧でよかった。該当巻では語彙がおにぎりの具しかないことしか証明されていない為映画の日替わりで活躍されている。次回作が楽しみ出番いっぱい欲しい。

パンダ:原作よりちょっと痩せていて薄型。該当巻ではパンダ?呪骸?なにそれ?ぐらいしか言及がない為映画の日替わりで活躍されている。次回作でお兄ちゃんとお姉ちゃんの演じ分けが待ち遠しい。

七海建人:対真人戦全般特に瓦落瓦落がかっこいい。呪具をマイクに歌唱させられてるシーンは虎杖の台詞にあるように舐めた歌だなぁと感じるので、朝起きたら抜け毛が増えたりお気に入りの惣菜パンがコンビニから姿を消してショックを受けているアンサンブルを観ることに専念した方が世界観を崩さなくていいオススメ。
ビジュアルは某サッカー漫画の鬼◯に似ている。

伊地知潔高:再現度No. 1
多分小林顕作演出の世界観に1番あってる。
帝一の國』をみたことのある平成のオタク達どうですか?
台詞回しも動きも伊地知が具現化したらこうなるを地でいく人。
五条対漏瑚戦の前に車wを運転しているがドライブテクニックが高くて面白すぎるし、しっかり車wには本物のシートベルトが付いている感動。

家入硝子:今Twitterでちょっと話題の人
ビジュアルの再現度も髪の毛の触り方もうまい。
吉野の母さんとして日替わりをとても賢明に頼もしく支えてくれている。Twitterでちょっと話題の人。

真人:特級呪霊の説得力が凄い。歌唱力も戦闘シーンも華がある、勝てない。「俺は人が人を憎み、恐れた腹から生まれた、呪いだよ」「順平はさ〜死ぬんだよ」の表情の再現がとりわけ忠実だった。2幕は真人を見ておけば何の心配もない、出演してくれてありがとう。真人ソロ曲のバックスクリーンは目がやられるどうにかして。

順平:術式展開やダンスをみていると「順平、きみ才能あるよ」の気持ちになる。アドリブがやばいんじゃなくて読解力が大変な模様。学生アンサンブルに扮して主題歌を踊っている時ダンスの癖が強すぎて世界の果てに帳を降ろせていない。

夏油傑:強い。真人夏油五条をオファーした人、うけてくれた3人に感謝。原作を愛読していると公言するだけあって条件は2つあるの場面の表情の再現など小さなコマはもちろん、原作では存在したが舞台では尺の都合上盛り込めなかった仕草も芝居に取り込むなど役への向き合い方が最高。舞台の夏油、状況に応じて十二単や着ぐるみも着るらしい身体張ってる。

花御:出番が少なすぎた、次作に期待。学長役や映画の日替わりで活躍されている。ヤクザ兄弟、ヤスは最低の舎弟。

漏瑚:1番お金のかかったビジュアル、お目目も開閉できる仕様。芝居も上手く、吉野の担任の先生や陸上部顧問、岡崎正も兼ねられている。おぢさんの演技があまりにもリアリティがありすぎて気持ち悪かった。蓋棺鉄下界山の指が違う気がする…

両面宿儺:身体の使い方が1番うまい、呪いの王の説得力。舞台セットは全部宿儺をよりかっこよくみせる為に存在してる。対伏黒や対虎杖、己が可能性を買ってる人間や器の人間とのやりとりが特に魅力的だった。

五条悟:僕最強だからの台詞にふさわしい技量。帝劇ミュージカル作品にも出演されているだけあって歌唱力が本当に頼もしい。身長が高くてスタイルもとてもいい方なので立ち絵としては完璧だと思う。だから原作厨の虚無虚無お気持ちブログを周回しても結構褒められている。結局オタクは壮麗なビジュアルに弱い生き物であると証明されました。 
でも私にとって演技プランは1番解釈違いだった為つらつらと述べる。
舞台版五条悟を3行でまとめると
①9割型おつかれサマンサっぽい口調
TikTokで五条悟🔍と検索すると数多の違法アップロードがあるのでそれをみて確認して欲しい。既視感がTikTokの薄っぺらいネタ感満載。
②ダンスやアクションの腰つき、足捌きがやたらとくねくねしている。特にラップの歌い出しの「宿儺の指は20本」が振り付けも相まって辛い、真人に無為転変させられてグチャグチャになっちゃったのかも。
③大事な台詞が流れやすい
漏瑚に無限空間を説明する際の握手がヌルい。「手ぇ出して」の時の声はTikTokの最高潮。
虎杖が少年院で死亡した際の「上の連中全員殺してしまおうか」の声の荒げ方がなんか面白い。五条悟、高血圧だったっけ…

余談:秋にミュージカル『北斗の拳』通称アタタミュに出演が決まっているので2.5次元とはなんたるかを理解されることを祈る。
キャスト間で話題のファンデーションの質感や白まつ毛は本当に綺麗。無量空処の瞬間は最前列の客すらオペラを上げているみんな夢中🫶

アンサンブル:呪霊に学生、映画…舞台セットの移動まで5人の方でやっているとは思えない本当にお疲れ様でした、頼もしすぎた。

つらつら書いたら満足しちゃった。大阪初日8/4主演の怪我で急遽中止に。今日の舞台の幕が上がるかもわからないが帳を降ろせる日が来る限り私はまた元気に劇場に足を運ぶだろう。佐藤さんお大事にしてください。
オタクはまず自分の目に見て感じたものを信じてから判断するべし、虚無リンピックにじゅじゅステのエントリーはまだ早いよ。

おわり